Webハウツー備忘録

Webサイトの運営会社で得た技術的な知識を記録していきます。 サーバー情報、Webデザイン、プログラミング、このWebサイトで利用させていただいているBlogger(ブロガー)についても公開していきます。

XAMPP-7.2のApacheでVirtualHostとSSLに対応させる

XAMPP-7.2 の中に入っているApacheをVirtualHostとSSLに対応させていきます。

XAMPP-7.2 のインストールは、済んでいるものとして説明していきます。


VirtualHostについては、hostsファイルが書き込み可能な権限を所有していないと設定してもい無意味になると思います。

ご自身のPC環境のユーザー権限が、hostsファイルの書き込みが可能か確認しておいてください。

管理者ユーザーで使っている場合は問題ないと思いますが、一般ユーザーで使っている場合は、権限設定していないと書き込めないと思います。

あまりお勧めできる方法ではないでしょうが、一般ユーザーでもhostsファイルが書き込めるように権限設定しておくと便利かもしれません。

Windows の hostsファイルのパス
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts

設定環境


  • VirtualHost を設定する
  • SSL を設定する
  • ホームディレクトリを設定
    ディレクトリのパスは、V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\htdocs
  • ユーザーディレクトリを設定
    ディレクトリのパスは、V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\htdocs


それでは、これより Apache の設定を変更していきます。


メインの設定

まず、メインの設定ファイルをコピーして、バックアップファイルを作成しておきます。
httpd.conf をコピーして、httpd.conf.org を作ります。

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\httpd.conf

↓ ファイルをコピーして、バックアップ

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\httpd.conf.org


※ もし、バックアップし忘れた場合は、originalフォルダにも用意されています。
V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\original\httpd.conf


細かな説明は省略しているので、ご容赦ください。
分からない点は、Google検索してください。

Apache のメインの設定ファイルである httpd.conf の設定を変更します。

httpd.conf を編集する

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\httpd.conf
httpd.conf

#----- ★ 変更箇所 180行目あたり コメントアウトを外す
#LoadModule userdir_module modules/mod_userdir.so
 ↓ 変更する
LoadModule userdir_module modules/mod_userdir.so


#----- ★ 変更箇所 234行目あたり
<Directory>
    AllowOverride none
    Require all denied
</Directory>
 #↓ 変更する (コメントアウト化)
<Directory>
    #AllowOverride none
    #Require all denied
</Directory>

#----- ★ 変更箇所 エラーログを出力させない 305行目辺り
ErrorLog logs/error.log
 #↓ 変更する
#ErrorLog logs/error.log


#----- ★ 変更箇所 ログを出力させない 340行目辺り
CustomLog "logs/access.log" combined
 #↓ 変更する
#CustomLog "logs/access.log" combined


#----- ★ 変更箇所 バーチャルホスト設定 (追加でファイルを読み込む場合のみ) 520行目辺り
# Virtual hosts
Include conf/extra/httpd-vhosts.conf
 #↓ Virtual hosts の下に追記する
# Virtual hosts (&lt;任意の名前&gt;) (例) httpd-vhosts-myhosts.conf
Include conf/extra/httpd-vhosts-myhosts.conf

httpd-vhosts-myhosts.conf を新規作成

上記で追記した conf/extra/httpd-vhosts-myhosts.conf のファイルを作成します。

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-vhosts-myhosts.conf

※ このファイルが存在しないと、Apacheが起動しなくなります。

ファイルを作成したら、Apache を再起動します。

正常に再起動すればＯＫです。
何らかのエラーが出た場合は、記述に誤りがある可能性があります。

ユーザーディレクトリの設定

ユーザーディレクトリを設定します。
これは、「http://localhost/~[ディレクトリ名]/」でアクセスできるようにする設定です。
必要がない場合、設定不要です。

まずは、元のファイルのバックアップファイルを作成しておきます。

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-userdir.conf

 #↓ ファイルをコピーして、バックアップ

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-userdir.conf.org

※ もし、バックアップし忘れた場合は、originalフォルダにも用意されています。
V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\original\extra\

httpd-userdir.conf を編集する

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-userdir.conf
httpd-userdir.conf

<IfModule userdir_module>
# Settings for user home directories
#
# Required module: mod_authz_core, mod_authz_host, mod_userdir

#
# UserDir: The name of the directory that is appended onto a user's home
# directory if a ~user request is received.  Note that you must also set
# the default access control for these directories, as in the example below.
#
#----- ★ 変更箇所
UserDir "My Documents/My Website"
 #↓ 変更する
UserDir "V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\htdocs/*/public_html"

#
# Control access to UserDir directories.  The following is an example
# for a site where these directories are restricted to read-only.
#
#----- ★ 変更箇所
<Directory "C:/Users/*/My Documents/My Website">
 #↓ 変更する
<Directory "V:/home/*/public_html">

#----- ★ 変更箇所
    AllowOverride FileInfo AuthConfig Limit Indexes
     #↓ 変更する
    AllowOverride All

#----- ★ 変更箇所
    Options MultiViews Indexes SymLinksIfOwnerMatch IncludesNoExec
      #↓ 変更する
    Options MultiViews Indexes SymLinksIfOwnerMatch Includes ExecCGI

        <Limit GET POST OPTIONS>
#----- ★ 変更箇所
        Order allow,deny
         #↓ 変更する
        Order deny,allow

#----- ★ 変更箇所
        Allow from all
         #↓ 変更する
        Deny from all

#----- ★ 変更箇所
        #↓ 追記する
        Allow from 127.0.0.1
        Allow from ::1

    </Limit>
    <Limitexcept GET POST OPTIONS>
#----- ★ 変更箇所
        Order deny,allow
         #↓ 変更する
        Order deny,allow

#----- ★ 変更箇所
        Deny from all
         #↓ 変更する
        Deny from all

#----- ★ 変更箇所
        #↓ 追記する
        Allow from 127.0.0.1
        Allow from ::1
    </Limitexcept>
</Directory>

</IfModule>

SSLの設定

SSLを設定します。

これは、「https://localhost/」でアクセスできるようにする設定です。
必要がない場合は、設定不要です。

まずは、元のファイルのバックアップファイルを作成しておきます。

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-ssl.conf

 #↓ ファイルをコピーして、バックアップ

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-ssl.conf.org

※ もし、バックアップし忘れた場合は、originalフォルダにも用意されています。
V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\original\extra\

httpd-ssl.conf を編集する

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-ssl.conf
httpd-ssl.conf

#----- ★ 変更箇所 125行目あたり
ServerName www.example.com:443
 #↓ 変更する
ServerName localhost:443

#----- ★ 変更箇所 126行目あたり
ServerAdmin admin@example.com
 #↓ 変更する
ServerAdmin admin@localhost

バーチャルホストの設定

バーチャルホスト(VirtualHost)を設定します。

これは、ドメイン名でアクセスできるようにする設定です。
例えば、example.local というドメインの場合、
「http://example.local/」でアクセスできるようにします。

必要がない場合は、設定不要です。

まずは、元のファイルのバックアップファイルを作成しておきます。

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-vhosts.conf

 #↓ ファイルをコピーして、バックアップ

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-vhosts.conf.org

※ もし、バックアップし忘れた場合は、originalフォルダにも用意されています。
V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\original\extra\

httpd-vhosts.conf を編集する

V:\PortableApps.com\PortableApps\xampp-7.2.15\apache\conf\extra\httpd-vhosts.conf
httpd-vhosts.conf

#↓ 追記する
# SNI
SSLStrictSNIVHostCheck off

# デフォルト設定 #
<VirtualHost _default_>
 DocumentRoot "/PortableApps.com/PortableApps/xampp-7.2.15/htdocs"
 <Directory "/PortableApps.com/PortableApps/xampp-7.2.15/htdocs">
  Order deny,allow
  Deny from all
  Allow from 127.0.0.1
  Allow from ::1
 </Directory>
</VirtualHost>


ここまでで、Apacheの設定を終了します。

以上です。

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気記事

  • Oracleでシングルクォートを値として挿入するには？検索や更新もOK
    Oracle(オラクル)で シングルクォート(シングルクォーテーション) を値として挿入しようとしたのですが うまくいかず、エラーで挿入ができませんでした。 結果的に挿入できたのですが、他のデータベースとは少しやり方が違うようですね。 理解できていれば、何てことはない...
  • Oracleでテーブル(表)やカラム(列)にコメントを追加する
    Oracleでテーブル(表)やカラム(列)にコメントを追加するには、「COMMENT ON」を使用します。 データベースにコメントを付けることは必須ではないですが、付けたほうが分かりやすいと思います。 私は可能な限りコメントを付けるようにしています。 自身が使うだけな...
  • Oracleのテーブルをコピーして別名のテーブルを作成する方法
    Oracleで既存のテーブルをコピーするには、「CREATE TABLE ～ AS SELECT ～」を使用します。 コピー元のテーブルからSELECTしたデータを、CREATE TABLEで作成したターブルに挿入するようです。 テーブルをバックアップする時などに便利ですよ...
  • Oracleのプライマリーキー(主キー)(primary key)を作成する方法
    Oracle(オラクル)のプライマリーキー（主キー）(primary key)を作成する方法です。 SQLは、「ALTER TABLE～ADD CONSTRAINT ～PRIMARY KEY～」で作成可能です。 プライマリーキー(主キー)は必ず作成しなむればならない訳じゃ...
  • jQueryでformオブジェクトを生成してPOST送信する方法
    form要素から直接送信させるのではなく、JavaScriptで何らかの処理をさせてからform送信したい場合があると思います。 例えば、バリデーションをさせてから問題がなければ、submitを実行してデータを送信するといった場合です。 その他にも状況に応じて、送信するデ...
  • Oracleのテーブルにカラム(列)を追加する方法
    Oracleのテーブル(表)にカラム(列)を追加する方法です。 テーブル(表)にカラム(列)を変更するには、「ALTER TABLE ～ ADD ～」のSQLを使います。 機能を追加したことにより、どうしても追加せざるを得なくなった場合に追加することが多いですね。 運...
  • Oracleでグループ化したレコードから古い方を優先取得する方法
    ROWID のカラム名を使えば簡単に取得可能になります。 Oracleのテーブルには、疑似列「ROWID」があるんだそうです。 この「ROWID」は、内部的に自動で作成される疑似列とのこと。 仮の列になっていて、隠れている列になっていて、通常は意図的に指定しない限り、表に...
  • grep検索で特定の文字列を含むファイルの一覧取得する
    先日、公開しているWebサイトでPHPの致命的なエラーが表示されて 画面が表示できない状態になったサイトを復旧させてほしいという依頼を受けました。 過去に付き合いのあった会社のWeb担当者からの依頼です。 今でも、時々、仕事の依頼を受けているので、修復できるかは分からない...
  • Oracleのテーブルのカラム(列)を削除する方法
    Oracleのテーブル(表)のカラム(列)を削除する方法です。 テーブル(表)のカラム(列)を削除するには、「ALTER TABLE ～  DROP  ～」のSQLを使います。 私の経験から、運用してからカラム(列)を削除することは、あまりないです。 あるとすれば、カラ...
  • Oracleのテーブルに列(カラム)を追加
    Oracleのテーブルにカラム(列)をするには、「ALTER TABLE～ADD～」を使用します。 テーブルにカラム(列)を1つ追加する -- テーブルにカラム(列)を1つ追加するSQL ALTER TABLE ＜テーブル名＞ ADD (＜列名1の定義＞); 実行例...

ラベル

アーカイブ

ページ

このブログを検索